この記事を読むとわかること
- スマートウォッチで深い眠りが少なく表示される理由
- 睡眠データと自分の体感が違うときの考え方
- 睡眠データを疲れに気づく目安として活用する方法
「今日はよく寝た」と思ったのに、スマートウォッチを見ると深い眠りが少ない。
覚醒時間も思ったより長い。
そんな数字を見ると、「実はちゃんと眠れていないのでは?」と不安になることがあります。
私自身もFitbit Inspire 3を使っていて、体感と睡眠データが合わないことがありました。
この記事では、そんなときに睡眠データをどう考えればよいのか、実体験を交えて紹介します。
深い眠りが少ないと「ちゃんと眠れていない?」と不安になる
健康管理のためにスマートウォッチを使っていても、表示された数字が想像より悪いと、かえって健康状態が気になることがあります。
私も睡眠データを見て、不安になったことがありました。
10時間くらい寝たつもりでも覚醒時間は約60分
私は現在、Fitbit Inspire 3を健康管理に利用しています。
早めに寝て「今日は10時間くらい寝たかな」と思った日でも、記録を見ると覚醒時間が60分ほどあることがありました。
自分の記憶では、夜中にトイレへ行くために10分程度起きたくらいです。
「そんなに起きていたかな?」と思う一方で、「自分が気づいていないだけで、実際にはよく眠れていないのでは?」とも考えてしまいます。
数字を見ると枕や睡眠の質まで気になってくる
一度気になり始めると、「寝る姿勢が悪い?」「枕が合っていない?」「睡眠の質が悪い?」と原因まで探したくなります。
私も「睡眠の質を改善」といった広告が目に入ると気になり、実際に枕を買い替えたことがあります。
睡眠環境を見直すこと自体が悪いわけではありません。
ただ、その前にスマートウォッチに表示された数字が何を表しているのか知っておくことも大切だと感じました。
スマートウォッチの睡眠データは「測定」ではなく推定も含まれる
スマートウォッチに「深い睡眠」「覚醒」と表示されると、実際の睡眠状態をそのまま測定しているように感じます。
しかし、医療機関で行われる睡眠検査とは測定方法が異なります。
医療機関の睡眠検査とは測定方法が違う
医療機関で行われるPSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)では、脳波や眼球運動、筋活動など複数の情報から睡眠状態を調べます。
一方、Fitbitなどのウェアラブルデバイスでは、手首から取得した動きや心拍などの情報を使って睡眠状態を推定します。
そのため、スマートウォッチに表示された「深い睡眠」や「覚醒」を、医療機関の検査結果と同じものとして考えることはできません。
研究でも睡眠検査との違いが確認されている
市販の腕時計型睡眠トラッカーとPSGを比較したメタ解析では、総睡眠時間、睡眠効率、入眠までの時間、入眠後の覚醒時間などで差が確認されています。
一方で、こうしたデバイスは日常的な睡眠パターンを継続して追跡する用途には役立つ可能性があるともされています。
「睡眠を正確に採点してくれるもの」というより、日々の変化を見るための参考データとして考えるほうがよさそうです。
体感と睡眠データが違うことは実際にあった
私がスマートウォッチの数字を絶対的なものとして見なくなった理由には、実際に使っていて体感とのズレを経験したこともあります。
寝たはずの時間や昼寝が記録されないことも
覚醒時間だけではありません。寝ていたはずの時間が記録されていなかったり、昼寝をしたのに睡眠として記録されていなかったりしたこともあります。
もちろん、私個人の体験だけでFitbit Inspire 3の精度を評価することはできません。
ただ、「自分では寝ていたと思っている時間」と「デバイスが睡眠として記録した時間」が、必ずしも一致するわけではないと実感するきっかけにはなりました。
数字だけでなく自分の体調も一緒に見る
だからといって、私は睡眠データを見ないようにしているわけではありません。
睡眠データが気になった日のあと、昼すぎに眠くなることもありました。
そのため数字だけを見るのではなく、自分の体調と合わせて振り返るようにしています。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、睡眠時間という「量」に加えて、「睡眠で休養がとれている感覚(睡眠休養感)」を睡眠の「質」を反映する指標としています。
私は睡眠データを「疲れに気づくための目安」にしている
スマートウォッチの数字をどう使うかは人それぞれです。
私の場合は、睡眠の点数をつけるためではなく、自分では気づいていない疲れを振り返るために使っています。
きっかけは「疲れのバロメーター」がなくなったこと
以前の私には、少し変わった疲れのバロメーターがありました。
電車で座ったとき、次の駅に着く前に眠ってしまうかどうかです。
仕事を辞めて電車通勤をしなくなり、この分かりやすい目安もなくなりました。
そこで、「自分では気づいていない疲れの兆候を知る方法はないだろうか」と考え、健康管理のためにスマートウォッチを使い始めました。
大切にしているのは数字より体感
現在も睡眠データは継続して確認していますが、あくまで目安です。
「深い眠りが何分だったか」だけで一喜一憂するのではなく、「最近、気づかないうちに疲れがたまっていないかな?」と振り返る材料として使っています。
ちなみに、データはGoogle Apps Scriptで集計してSlackへ通知するようにしています。
少しエンジニアらしい健康管理かもしれません。
数字を完全に無視するのでも、絶対的な答えとして受け取るのでもない。
体感と合わせて見るくらいの距離感が、私には合っているようです。
スマートウォッチの深い眠りについてよくある疑問
最後に、スマートウォッチの睡眠データを見たときに気になりやすいポイントをまとめます。
Q.深い眠りが少ないと睡眠不足ですか?
スマートウォッチに表示された深い眠りの時間だけでは、睡眠不足かどうかを判断できません。
睡眠時間だけでなく、起床時に休養がとれたと感じるか、日中に強い眠気がないかなど、自分の状態も合わせて見てみましょう。
Q.覚醒時間が多いのはおかしいですか?
表示された覚醒時間と、自分が「起きていた」と自覚している時間が一致するとは限りません。
私の場合も、10分程度しか起きた記憶がないのに、約60分の覚醒時間が記録されたことがありました。
Q.昼寝が記録されないこともありますか?
私自身、昼寝をしたのに睡眠として記録されなかった経験があります。
睡眠の検出方法や条件は製品によって異なるため、使用しているスマートウォッチの仕様も確認してみましょう。
Q.睡眠データが悪いときはどうすればいいですか?
1日の数字だけで判断せず、ある程度継続して傾向を見るとともに、自分の体調や睡眠休養感も確認してみましょう。
十分眠れない、眠っても休養感が得られない、日中の強い眠気などが続いて生活に影響している場合は、スマートウォッチだけで自己判断せず、医療機関への相談も検討してください。
まとめ|睡眠データと体感の両方を参考にしよう
スマートウォッチで深い眠りが少ないと表示されると、「ちゃんと眠れていないのでは」と不安になることがあります。
私自身も、覚醒時間が想像以上に長かったり、昼寝が記録されなかったりして、体感と数字の違いが気になりました。
現在は睡眠データを絶対的な答えとは考えず、「自分では気づいていない疲れがたまっていないか」を振り返るための目安として使っています。
スマートウォッチの数字と自分自身の感覚。その両方を見ることが、無理なく睡眠データと付き合う方法の一つだと感じています。
情報ソース・引用元
- 厚生労働省「睡眠対策・健康づくりのための睡眠ガイド2023」
- Google Fitbit ヘルプ
- Lee YJ, et al. Performance of consumer wrist-worn sleep tracking devices compared to polysomnography: a meta-analysis.
本記事は、筆者自身がFitbit Inspire 3を使用した体験と、公的機関・メーカー公式情報・学術論文をもとにまとめています。
スマートウォッチの睡眠データは、健康状態や睡眠障害を診断するものではありません。
睡眠に関する症状が続く場合や日常生活に支障がある場合は、医療機関への相談をご検討ください。
この記事のまとめ
- 睡眠データと体感が一致しないこともある
- 深い眠りなどの数値はあくまで目安
- 数字だけでなく休養感や体調も一緒に確認
- 睡眠データは疲れに気づくきっかけとして活用!


