パソコンの動作が重くなったり、アプリがうまく起動しなかったりする原因の一つに「メモリ不足」があります。
本記事では、パソコンのメモリの使用率を確認する方法や、メモリ不足を解消するための具体的な対策を解説します。
さらに、不要なプロセスの削除やメモリ解放の方法についても詳しく紹介するので、快適なパソコン環境を取り戻しましょう。
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この記事を読むとわかること
- パソコンのメモリ使用率を確認する方法
- メモリ不足の原因と対策(常駐アプリ、仮想メモリの調整など)
- メモリを解放する方法や、増設・買い替えの判断基準
パソコンのメモリを確認する方法
パソコンの動作が重いと感じたら、まずはメモリの使用状況を確認することが重要です。
Windowsでは、タスクマネージャーを利用して現在のメモリ使用率や、どのアプリが多くのメモリを消費しているのかを確認できます。
さらに、仮想メモリの設定を見直すことで、物理メモリが不足した場合の動作を最適化することも可能です。
タスクマネージャーでメモリ使用率を確認する
Windowsには、リアルタイムでリソース使用状況を確認できる「タスクマネージャー」という機能があります。
以下の手順でタスクマネージャーを開き、メモリ使用率をチェックしましょう。
- ショートカットキー【Ctrl + Shift + Esc】を押す
- 「パフォーマンス」タブをクリック
- 「メモリ」を選択し、使用状況を確認
ここでメモリ使用率が80%以上になっている場合、パソコンの動作が遅くなる可能性が高いです。
この状態が続くと、フリーズやアプリのクラッシュが発生しやすくなるため、不要なアプリを終了するなどの対策が必要になります。
アプリごとのメモリ消費量を調べる
タスクマネージャーの「プロセス」タブを開くと、現在実行中のアプリやシステムプロセスごとのメモリ消費量を確認できます。
「メモリ」列をクリックすると、メモリ使用量の多い順に並び替えることができます。
例えば、以下のようなアプリが大量のメモリを消費している可能性があります。
- Google ChromeやEdgeなどのブラウザ
- Photoshopや動画編集ソフト
- オンラインゲームや3Dソフト
不要なアプリは「タスクの終了」をクリックすることでメモリを解放できますが、システムに必要なプロセスを誤って終了しないよう注意しましょう。
仮想メモリの設定をチェックする
Windowsでは、物理メモリ(RAM)が不足した際に、ハードディスクやSSDの一部を仮想メモリとして使用する機能があります。
仮想メモリの容量が不足していると、パソコンの動作が遅くなる原因になります。
設定を確認するには、以下の手順を実行してください。
- 「スタートメニュー」で「システムの詳細設定」を検索して開く
- 「詳細設定」タブを選択し、「パフォーマンス」欄の「設定」をクリック
- 「詳細設定」タブ内の「仮想メモリ」の「変更」ボタンを押す
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、適切な値を設定
推奨される仮想メモリのサイズは搭載メモリ(RAM)の1.5倍〜2倍程度です。
例えば、8GBのRAMを搭載している場合、仮想メモリは12GB〜16GB程度に設定すると快適に動作する可能性があります。
パソコンのメモリ不足の原因
パソコンの動作が遅くなったり、アプリが正常に動かなくなったりする主な原因の一つがメモリ不足です。
メモリ不足になると、パソコンがフリーズしやすくなり、最悪の場合、強制終了やクラッシュが発生することもあります。
ここでは、メモリ不足が発生する代表的な原因を解説しますので、原因を特定し適切な対策を行いましょう。
常駐アプリがメモリを圧迫している
Windowsには、バックグラウンドで常に動作する「常駐アプリ」が多数存在します。
これらのアプリは、パソコン起動時に自動的に実行され、知らないうちにメモリを大量に消費している可能性があります。
特に、以下のようなアプリが常駐していると、メモリ不足を引き起こしやすくなります。
- ウイルス対策ソフト(例:Windows Defender、McAfee、Norton)
- クラウドストレージサービス(例:OneDrive、Google Drive、Dropbox)
- チャットアプリ(例:Slack、Skype、Discord)
- 自動アップデートソフト(例:Adobe Creative Cloud、Steam)
不要な常駐アプリは、タスクマネージャーの「スタートアップ」タブから「無効にする」ことでメモリ使用量を抑えることができます。
ブラウザやソフトのメモリ消費が多すぎる
最近のWebブラウザやソフトウェアは高機能化しており、それに伴ってメモリの消費量も増加しています。
特に、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザは、複数のタブを開いているとメモリを大量に使用します。
メモリ使用量が増加しやすいアプリの例を挙げると:
- 動画編集ソフト(例:Premiere Pro、DaVinci Resolve)
- 3Dデザインソフト(例:Blender、AutoCAD)
- ゲーム(例:Apex Legends、Minecraft)
- Webブラウザ(例:Chrome、Firefox、Edge)
不要なタブやアプリを閉じたり、軽量な代替ソフトを使用したりすることで、メモリの消費を抑えることができます。
ハードディスクやSSDの空き容量不足
Windowsは、メモリが不足すると一時的に「仮想メモリ」という機能を使い、ハードディスクやSSDの空き領域をメモリの代わりとして使用します。
しかし、ストレージの空き容量が少ないと、仮想メモリが確保できず、結果としてメモリ不足が発生します。
特に、Cドライブの空き容量が10GB以下になると、パソコンの動作が極端に遅くなることがあります。
ストレージの空き容量を増やすためには:
- 不要なファイルを削除する(例:「ディスククリーンアップ」機能を使用)
- 外付けHDDやSSDにデータを移動する
- Windowsの「ストレージセンサー」を有効にして自動で不要ファイルを削除する
これらの対策を行うことで、仮想メモリの確保が容易になり、メモリ不足を防ぐことができます。
パソコンのメモリを解放する方法
メモリ不足を解消し、パソコンの動作を軽くするためには、定期的にメモリを解放することが重要です。
不要なアプリやプロセスを終了するだけでも、メモリの消費を抑えることができます。
ここでは、簡単にできるメモリ解放の方法を紹介します。
不要なアプリを終了またはアンインストールする
メモリを圧迫している不要なアプリは、タスクマネージャーから手動で終了することができます。
以下の手順でアプリの終了を行いましょう。
- 【Ctrl + Shift + Esc】キーを押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブを選択し、メモリ使用量の多いアプリを確認
- 不要なアプリを右クリックして「タスクの終了」を選択
また、長期間使用していないアプリはアンインストールすることで、メモリ消費を根本的に抑えることができます。
アプリを削除するには、以下の手順を実行します。
- 「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」を開く
- 不要なアプリを選択し、「アンインストール」をクリック
特に、以下のようなアプリは削除を検討すると良いでしょう。
- 使っていないウイルス対策ソフト
- 古いゲームや未使用のアプリ
- 試しにインストールしたまま放置しているソフト
Windowsの設定を最適化してメモリを節約する
Windowsの設定を変更することで、メモリ消費を抑えることができます。
以下の設定を見直して、不要な機能をオフにしましょう。
- 視覚効果を最小限にする
- 「設定」→「システム」→「詳細設定」→「パフォーマンス設定」を開く
- 「パフォーマンスを優先する」を選択
- バックグラウンドアプリを無効にする
- 「設定」→「プライバシー」→「バックグラウンドアプリ」を開く
- 不要なアプリのスイッチをオフにする
- スタートアップアプリを無効にする
- 【Ctrl + Shift + Esc】キーでタスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」タブで不要なアプリを「無効」に設定
これらの設定を調整することで、メモリの無駄な消費を抑え、パソコンの動作を改善できます。
メモリクリーナーソフトを活用する
手動でメモリを解放するのが面倒な場合は、メモリクリーナーソフトを活用するのもおすすめです。
これらのソフトは、不要なメモリを自動的に解放し、パソコンの動作をスムーズにします。
【おすすめのメモリクリーナーソフト】
- Wise Memory Optimizer(無料で簡単にメモリ解放が可能)
- Razer Cortex(ゲーム時のメモリ最適化に特化)
- CCleaner(システム全体の最適化ができる)
メモリクリーナーソフトを導入すれば、定期的に不要なメモリを解放できるため、パソコンの動作を快適に保てます。
メモリの増設やパソコン買い替えを検討するべきか
メモリ不足が頻繁に発生する場合、一時的な解決策ではなく根本的な対策を検討する必要があります。
特に、パソコンの使用用途によっては、現状のメモリ容量では不十分な場合もあります。
ここでは、メモリ増設の方法や、パソコンの買い替えを検討するべきタイミングについて解説します。
増設可能なメモリ容量の確認方法
メモリを増設する前に、現在のパソコンが増設に対応しているかを確認しましょう。
確認すべきポイントは以下の3つです。
- 最大メモリ容量:パソコンごとに増設可能な上限が決まっている
- 空きスロットの有無:デスクトップPCは増設しやすいが、ノートPCはスロットが限られる
- メモリの規格:DDR4、DDR5などの種類があるため、適合するメモリを選ぶ必要がある
これらの情報は、以下の手順で確認できます。
- タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブから「メモリ」を選択
- 「スロットの使用数」で空きスロットの有無を確認
- メーカーの公式サイトで対応メモリを調べる
メモリを増設すれば、動作の安定性が向上し、マルチタスクも快適になります。
用途別の推奨メモリ容量(作業・ゲーム・動画編集)
用途に応じて、適切なメモリ容量を確保することが重要です。
以下の表を参考に、あなたの使用目的に合ったメモリ容量を確認しましょう。
用途 | 最低限のメモリ | 推奨メモリ | 快適なメモリ |
オフィス作業(Word、Excelなど) | 4GB | 8GB | 16GB |
Webブラウジング(YouTube視聴など) | 4GB | 8GB | 16GB |
オンラインゲーム(軽量なもの) | 8GB | 16GB | 32GB |
AAA級ゲーム(高グラフィック) | 16GB | 32GB | 64GB |
動画編集(フルHD) | 16GB | 32GB | 64GB |
動画編集(4K以上) | 32GB | 64GB | 128GB |
オフィス作業やWeb閲覧なら8GBあれば十分ですが、ゲームや動画編集では16GB以上が推奨されます。
特に、4K動画編集や最新のゲームをプレイする場合、32GB以上を検討すると快適な環境になります。
メモリ増設が難しい場合の代替案
ノートパソコンや一部のデスクトップPCでは、メモリの増設ができない場合があります。
その場合、以下のような代替策を試してみましょう。
- 仮想メモリ(ページファイル)のサイズを増やす
- 「設定」→「システム」→「詳細設定」→「パフォーマンス設定」
- 「仮想メモリ」のサイズを手動で増やす(RAMの1.5〜2倍推奨)
- 不要な常駐アプリを停止する
- タスクマネージャーの「スタートアップ」タブで不要なアプリを無効化
- 高速なSSDに換装する
- HDDの場合、SSDに交換することで仮想メモリの読み書き速度が向上し、動作が改善
これらの方法でメモリ不足をある程度軽減できますが、根本的な解決にはならないため、パソコンの買い替えも視野に入れましょう。
まとめ|パソコンのメモリ管理で快適な動作を実現
パソコンの動作が遅くなる原因の一つがメモリ不足です。
メモリの使用状況を確認し、不要なアプリやプロセスを整理することで、動作をスムーズにすることができます。
また、メモリの増設やパソコンの買い替えを検討することで、長期的に快適な環境を維持できます。
メモリ使用率を確認するには、タスクマネージャーを開き、どのアプリがどれくらいメモリを消費しているかをチェックしましょう。
常駐アプリの整理や、バックグラウンドで動作している不要なプログラムを停止することで、メモリ消費を抑えることができます。
それでも改善されない場合は、メモリの増設を検討しましょう。用途に応じたメモリ容量の目安は以下の通りです。
- オフィス作業やWeb閲覧 → 8GB以上
- オンラインゲームや動画編集(フルHD)→ 16GB以上
- 4K動画編集や最新ゲーム → 32GB以上
ノートパソコンなどでメモリ増設が難しい場合は、仮想メモリを増やす、不要なソフトをアンインストールする、高速なSSDに換装するなどの対策も有効です。
定期的にメモリの状態をチェックし、適切なメンテナンスを行うことで、パソコンの動作を快適に保ちましょう。
この記事のまとめ
- パソコンのメモリ使用率はタスクマネージャーで確認可能。
- メモリ不足の原因は常駐アプリやストレージ不足などが挙げられる。
- 不要なアプリの終了やバックグラウンドアプリの無効化でメモリを解放できる。
- メモリ増設の前に、最大容量や空きスロットを確認することが重要。
- 用途別に推奨メモリ容量が異なり、ゲームや動画編集には16GB以上が望ましい。
- メモリ増設が難しい場合は、仮想メモリの調整やSSD換装が有効な対策となる。
- 定期的にメモリの管理を行い、快適なパソコン環境を維持しよう。
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