この記事を読むとわかること
- Slackで表を見やすく共有する3つの方法
- 表と箇条書きを使い分ける実務上の判断基準
- 現新比較や変更提案を伝わりやすくするコツ!
Excelでは当たり前のように表を作るのに、Slackではほとんど作らない。
私自身、普段のSlackではSQLやログをコードブロックで共有することはあっても、表を使う機会はあまりありません。
進捗報告や相談なら、箇条書きのほうが手早く伝えられるからです。
ただし、現新比較や変更提案のように、複数の内容を並べて確認したい場面では、表のほうが分かりやすいこともあります。
この記事では、Slackで表を作る方法と、表・箇条書き・スプレッドシートを実務でどう使い分けるかを解説します。
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Slackの通常メッセージで表は作れる?
まずは、Slackの表に関する仕様を整理します。
通常のメッセージと、Slackアプリから投稿するメッセージでは、利用できる機能が異なるためです。
通常のメッセージではMarkdownの表を表示できない
Slackの通常メッセージには、太字、斜体、引用、箇条書き、コード、コードブロックなどの書式設定が用意されています。
一方、一般的なMarkdownで使われる次のような表を入力しても、Slack上で罫線付きの表に自動変換されるわけではありません。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|------|--------|--------|
| 認証 | 任意 | 必須 |
| 件数 | 全件 | 100件 |
そのため、通常のSlackメッセージで表らしく見せたい場合は、コードブロックを使って文字の位置をそろえる方法が現実的です。
Slackで利用できる通常の書式については、公式ヘルプの「メッセージの書式設定」で確認できます。
SlackアプリではTable blockを利用できる
Slackの開発者向け機能であるBlock Kitには、メッセージ内に表を表示するための「Table block」が用意されています。
ただし、これは通常のメッセージ入力欄で表を作る機能ではありません。
SlackアプリやBotなどがAPIを通じてメッセージを投稿するときに使う開発者向けの機能です。
普段の会話で表を貼りたい場合と、システムから表形式のメッセージを自動投稿したい場合は、分けて考えたほうがよいでしょう。
Slack Developer Docs:Table block
Slackで表を分かりやすく共有する3つの方法
通常のSlackメッセージで情報を整理する方法は、一つではありません。
内容の量や更新頻度、共有する目的に応じて、コードブロック・箇条書き・外部資料を使い分けます。
方法1:コードブロックで簡易的な表を作る
Slack内で簡単な比較表を見せたいときは、コードブロックを使う方法があります。
コードブロックは等幅フォントで表示されるため、空白を調整すれば、文字の位置をある程度そろえられます。
項目 変更前 変更後
API /user/list /users
認証 任意 必須
取得件数 全件 100件ずつ
メッセージ入力欄で複数行のコードブロックを作る場合は、対象の文字列を選択して書式設定のコードブロックを指定します。
マークアップ入力を利用している環境では、文字列を3つのバッククォートで囲む方法もあります。
短い現新比較や、一時的な担当者一覧などであれば、この方法でも十分に内容を伝えられます。
コードブロックが向いている場面
- 変更前と変更後を簡単に並べたい
- 数行程度のデータを比較したい
- Slackのメッセージ内だけで内容を完結させたい
- SQL、ログ、設定値と一緒に情報を共有したい
コードブロックを使うときの注意点
コードブロックによる表は、行や列が増えるほど調整が難しくなります。
例えば、途中で項目名が長くなったり、列を一つ追加したりすると、空白の位置を修正しなければなりません。
画面幅や閲覧環境によっては、横に長い表が読みづらくなることもあります。
そのため、コードブロックは「短く、一時的に見せる表」に向いています。
継続的に更新する一覧を管理する方法としては、あまり適していません。
方法2:箇条書きで情報を整理する
比較する必要がない情報なら、表ではなく箇条書きにしたほうが読みやすい場合があります。
例えば、担当者と進捗状況を共有する場合は、次のように書けます。
■田中さん
・担当:画面開発
・状況:対応中
・完了予定:7月25日
■鈴木さん
・担当:結合テスト
・状況:完了
・補足:指摘事項なし
この形なら、項目を増やすときも行を追加するだけです。
列幅をそろえる必要もありません。
私自身、Slackでは表よりも箇条書きを選ぶことがほとんどです。
情報の追加や修正がしやすく、スマートフォンでも比較的読みやすいからです。
Slackは会話の流れの中で情報を伝えるツールです。
表をきれいに整えることより、必要な内容を早く、誤解なく共有することのほうが重要な場面も少なくありません。
箇条書きが向いている場面
- 進捗や作業結果を報告する
- 確認事項や依頼内容を伝える
- 相談したい内容を整理する
- 項目を後から追加する可能性がある
- スマートフォンでも読みやすくしたい
方法3:ExcelやGoogleスプレッドシートを共有する
行や列が多い表、継続的に更新する一覧、複数人で編集する資料は、Slack内で無理に作らないほうが管理しやすくなります。
そのような場合は、ExcelやGoogleスプレッドシートで表を作り、Slackにはファイルや共有リンクを投稿します。
例えば、次のような情報はスプレッドシートに向いています。
- 課題管理表
- タスク一覧
- テスト結果一覧
- スケジュール
- 担当者一覧
- 複数案の比較資料
- 項目数の多い現新比較
私はExcelで表を作ることには慣れていますが、Slack上で同じような表を作ろうとはあまり考えません。
Excelやスプレッドシートなら、行や列の追加、並べ替え、フィルター、色分けなどが簡単です。
比較資料を作り込むのであれば、表を扱うことに適したツールを使うほうが効率的です。
Slackには資料のリンクだけを貼るのではなく、確認してほしい点を短く添えると、受け取った側が行動しやすくなります。
変更案をまとめました。
以下の資料をご確認ください。
■確認してほしい点
・認証方式を必須に変更して問題ないか
・取得件数の上限を100件としてよいか
・APIパスの変更時期に問題がないか
資料:
Example Domain
資料を作ることと、資料を確認してもらうことは別の作業です。
Slackでは「どこを見て、何を判断してほしいのか」まで伝えることが大切です。
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表と箇条書きを実務でどう使い分けるか
Slackで表を作れるようになっても、すべての情報を表にする必要はありません。
ここでは、私が実務で考えている使い分けの基準を紹介します。
変更前後や選択肢を比べるなら表を使う
表が力を発揮するのは、複数の情報を同じ基準で比較するときです。
例えば、仕様変更を提案するときは、変更前と変更後を横に並べることで違いが見えやすくなります。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 認証 | ログインなしでも利用可能 | ログインを必須にする |
| 取得件数 | 全件取得 | 100件ずつ取得 |
| APIパス | /user/list | /users |
このような現新比較では、文章を順番に読むより、表を見たほうが変更点を短時間で把握できます。
また、複数の選択肢を比較するときにも表が役立ちます。
| 案 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| A案 | 短期間で対応できる | 将来の拡張に制約がある |
| B案 | 拡張しやすい | 開発工数が増える |
大切なのは、表を作ることそのものではありません。
判断に必要な違いを、同じ位置に並べて見せることです。
進捗・相談・依頼なら箇条書きを使う
日常的な進捗報告や相談、作業依頼では、箇条書きのほうが自然です。
例えば、障害対応の状況を伝える場合は、次のように整理できます。
■現在の状況
・原因:接続先設定の誤り
・影響:一部ユーザーがログインできない
・対応:設定を修正して再起動済み
・確認:正常にログインできることを確認済み
この情報を表にしても、比較しやすさはそれほど高まりません。
むしろ、上から順に読める箇条書きのほうが状況を追いやすくなります。
私は、次のように判断しています。
- 横に並べて違いを見るなら表
- 上から順に内容を読むなら箇条書き
- 継続して更新・管理するならスプレッドシート
迷ったときは、「この情報を読む人は、比較したいのか、それとも状況を理解したいのか」と考えると選びやすくなります。
Slackには結論と確認事項を残す
表をExcelやスプレッドシートで作ったとしても、Slackへの投稿がリンクだけでは、受け取った人が何をすべきか分かりません。
私は、資料を共有するときには、少なくとも次の3点をSlackの本文に残すようにしています。
- 何の資料なのか
- どこを確認してほしいのか
- いつまでに、どのような回答が必要なのか
例えば、次のように投稿します。
API仕様の変更前後を比較表にまとめました。
■主な変更点
・認証を必須化
・取得件数を100件に制限
・APIパスを変更
■確認してほしいこと
上記3点の変更方針に問題がないかご確認ください。
■回答期限
7月25日(金)まで
資料:
Example Domain
表は情報を整理するための手段です。
Slackでは、その情報をもとに相手が次の行動へ移れるところまで伝えることが重要だと私は考えています。
Slackの表を見やすく共有する3つのコツ
コードブロックや外部資料を使う場合でも、情報量が多すぎると読みづらくなります。
ここでは、実務で意識したい基本的なポイントを整理します。
1. 表に入れる項目を絞る
比較できるからといって、すべての情報を表に入れる必要はありません。
項目が多すぎると、読み手は「どこが重要なのか」を判断しにくくなります。
特にSlackのような限られた表示領域では、横に長い表は扱いづらくなります。
Slack内で表を見せるなら、判断に必要な項目だけに絞ります。
詳しい説明が必要な場合は、表の下に補足を書くか、外部資料へ分けると読みやすくなります。
2. 結論を表より先に書く
表を貼る前に、何を伝えたいのかを一文で示します。
例えば、変更前後の表だけを貼るのではなく、次のように結論を先に書きます。
認証方式を任意から必須へ変更する提案です。
変更内容は以下のとおりです。
読み手は、何のために表を見るのかを理解したうえで内容を確認できます。
表は結論の代わりではありません。
結論を支えるための整理方法として使うと、メッセージ全体が分かりやすくなります。
3. 更新が続く情報はSlackだけで管理しない
Slackのメッセージは、その時点の情報を共有するには便利です。
しかし、更新が繰り返されると、どの投稿が最新版なのか分かりにくくなることがあります。
継続的に更新する情報は、Excel、Googleスプレッドシート、課題管理ツール、社内Wikiなどにまとめ、Slackには更新内容とリンクを投稿する方法が適しています。
Slackを情報の保管場所にするのではなく、更新を知らせ、確認や相談を進める場所として使うイメージです。
ツールごとの得意な役割を分けることで、情報を探す手間や認識のずれを減らせます。
Slackの表に関するよくある質問
ここでは、Slackで表を作るときに迷いやすい点を、FAQ形式でまとめます。
Q.SlackではMarkdownの表を使えますか?
通常のSlackメッセージでは、Markdown形式の表を罫線付きの表へ自動変換する機能は用意されていません。
簡単な表を見せたい場合は、コードブロックを使って文字の位置をそろえる方法があります。
行や列が多い場合は、ExcelやGoogleスプレッドシートを共有するほうが扱いやすいでしょう。
Q.Slackのコードブロックで表を作る方法は?
表にしたい文字列を入力し、メッセージの書式設定からコードブロックを選択します。
マークアップ入力を有効にしている場合は、複数行の文字列を3つのバッククォートで囲む方法もあります。
コードブロックでは等幅フォントが使われるため、空白を入れて列の位置を調整できます。
Q.コードブロックの表がずれるときはどうすればよいですか?
日本語と半角英数字が混在すると、見た目の幅をそろえにくい場合があります。
項目名を短くする、列数を減らす、長い文章を表の外へ出すといった調整が有効です。
それでも整わない場合は、表にこだわらず箇条書きへ変更するか、スプレッドシートを利用したほうが確実です。
Q.SlackにExcelの表を貼り付けられますか?
ExcelのセルをコピーしてSlackの通常メッセージに貼り付けても、Excelと同じ罫線やセル構造がそのまま再現されるとは限りません。
見た目を保ちたい場合は、Excelファイルを共有する、スクリーンショットを貼る、共有可能なスプレッドシートへのリンクを投稿するといった方法があります。
ただし、スクリーンショットは検索やコピー、更新がしにくいため、一時的な確認に向いています。
継続して参照する情報は、元の表へのリンクを共有したほうがよいでしょう。
Q.SlackのTable blockは誰でも使えますか?
Table blockは、SlackアプリやBotがAPIを使ってメッセージを投稿するための開発者向け機能です。
通常のメッセージ入力欄からTable blockを選んで表を作る機能ではありません。
システムから定期的に集計結果を投稿するなど、自動化されたメッセージでの利用が想定されます。
Q.表と箇条書きのどちらを使うべきですか?
変更前後や複数案など、同じ項目を横に並べて比較したい場合は表が向いています。
進捗報告、相談、依頼など、内容を上から順に読んでもらいたい場合は箇条書きが向いています。
継続的に更新する一覧は、Slack内に作り込まず、ExcelやGoogleスプレッドシートなどで管理するのがおすすめです。
まとめ
Slackの通常メッセージでは、Markdownの表をそのまま表として表示することはできません。
そのため、共有したい情報に応じて、次の3つの方法を使い分けます。
- 短い比較はコードブロックで表形式にする
- 進捗・相談・依頼は箇条書きで伝える
- 行や列が多く、更新が続く情報はExcelやGoogleスプレッドシートで管理する
私自身、Slackでコードブロックを使うことはあっても、表を使うことはほとんどありません。
行や列を追加する手間を考えると、普段の情報共有は箇条書きで済ませることが多いからです。
一方、現新比較や変更提案のように、変更前後や複数の選択肢を比べる場面では、表のほうが違いを把握しやすくなります。
迷ったときは、次の基準で考えると整理しやすくなります。
- 横に並べて比較するなら表
- 上から順に伝えるなら箇条書き
- 継続して更新するならスプレッドシート
大切なのは、Slackできれいな表を作ることではありません。
相手が迷わず内容を理解し、次の行動へ移れる形で共有することです。
表、箇条書き、スプレッドシートには、それぞれ得意な役割があります。
目的に合わせて無理なく使い分けることが、認識のずれを減らし、チームの仕事を着実に前へ進めることにつながると私は考えています。
情報ソース・引用元
- Slackヘルプセンター「メッセージの書式設定」
- Slackヘルプセンター「マークアップでメッセージを書式設定する」
- Slack Developer Docs「Table block」
- Slack Developer Docs「Block Kit」
Slackの画面表示や利用できる機能は、アプリのバージョン、ワークスペースの設定、利用環境などによって異なる場合があります。
最新の仕様はSlack公式サイトをご確認ください。
また、記事内の使い分けは筆者の実務経験に基づく考え方であり、チームの運用ルールや情報管理方針によって最適な方法は異なります。
この記事のまとめ
- Slackの通常メッセージでは表を表示できない
- 簡単な比較はコードブロックが便利!
- 進捗共有は箇条書きがおすすめ
- 現新比較には表が役立つ
- 更新が多い表はスプレッドシートで管理
- 目的に合わせた使い分けが大切!
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