この記事を読むとわかること
- Slackスタンプ(カスタム絵文字)の正しい作り方と推奨サイズ
- 透過PNGの作成からアップロードまでの具体的手順
- チームで使われるスタンプを育てるデザインと運用のコツ
Slackでの会話が、どこか味気なく感じることはありませんか。
毎日の「了解です」「お疲れさまです」。
その言葉の裏にある、小さな思いや温度を、もう少しだけ伝えられたら──。
そんなときにおすすめなのが、Slackのカスタムスタンプです。
難しそうに聞こえても、実は誰でも数分でつくれます。
この記事では、透過PNGの作成からアップロード、そして「チームが自然と使いたくなるスタンプ」を育てるコツまで、現場での実践を踏まえて丁寧に解説します。
Slackスタンプ(カスタム絵文字)とは?
まずは「スタンプ=何か」を揃えます。
Slackでは、メッセージに感情や承認を添える小さな画像を、ワークスペースごとに自由に追加できます。
ここを理解しておくと、のちほどのサイズ設計や運用の意図がぶれません。
カスタム絵文字の基本
Slackのカスタム絵文字は、チーム独自の表現を可能にする拡張機能です。
リアクションや本文内で :emoji_name: として呼び出せます。
ワークスペースのメンバーは、カスタム絵文字を追加し、チーム独自の表現方法を作ることができます。Slack公式ヘルプ
スタンプがもたらす効果
- 反応スピードが上がり、やり取りが軽くなる
- 文字だけでは伝わりにくい温度やニュアンスが届く
- チーム内の共通語(文化)が可視化される
Slackスタンプ作成に必要な準備
制作前に仕様を押さえ、最低限のツールを用意しておくと、迷わず短時間で仕上がります。
ここではサイズ・形式・透過処理・命名の基本を揃えます。
推奨サイズ・形式・容量
- 形式:PNG(背景は透過推奨)
- 推奨サイズ:128×128px
- 容量上限:256KB
小サイズ表示でも美しく見えるよう、文字や線は太め・コントラスト強めに設計します。
背景透過の基本とおすすめツール
背景が白や黒のままだと、ダーク/ライトテーマで縁取りが浮くことがあります。
必ず透過を確認しましょう。
命名とデザインの注意点
- 絵文字名は半角英数字とアンダースコアのみ(例:
:ok_kinoshita:) - テキスト入りは3〜4文字程度に(例:「感謝」「確認」「最高」)
- 輪郭は太め、背景と文字のコントラストを強く
Slackへのアップロード手順(初心者向け完全ガイド)
素材が整ったら、Slackの「カスタマイズ」ページから数クリックで登録できます。
権限設定で追加可否が決まるため、管理者設定も合わせて確認しましょう。
ステップ1:カスタマイズページを開く
- 左上のワークスペース名 → 「環境設定」 → 「カスタマイズ」を選択
- または https://slack.com/customize/emoji へ直接アクセス
権限の詳細は公式ヘルプを参照:カスタム絵文字の権限管理
ステップ2:画像をアップロードする
- 「新しい絵文字を追加」をクリック
- 作成したPNG(128×128px推奨/256KB以内)を選択
- 透過が正しく反映されているかプレビューで確認
ステップ3:絵文字名を付けて保存
短く分かりやすい名前にします(例::otsukare_coffee:、:great_job:)。
登録後は :絵文字名: で呼び出せます。
(確認)使い方と表示場所
- 本文入力欄で
:emoji_name:と打つと候補表示 - メッセージの「リアクションを追加」からも使用可
見やすく、使われるスタンプにするコツ
「作ったけれど使われない」を避けるために、視認性・可読性・利用シーンの設計を先に決めておきます。
小さな最適化が、使用率を大きく左右します。
背景透過でテーマに馴染ませる
ライト/ダークの両テーマで自然に見えるよう、透過PNGを徹底します。
白縁が出る場合は再透過処理を。
コントラストと輪郭を強くする
小サイズでも潰れないよう、濃色×白(または淡色×黒)などの強コントラストと、太めの線を採用します。
テキストは短く端的に
表示が小さいため、3〜4文字の短い語が最適。「OK」「感謝」「確認」「神」など、瞬時に意味が伝わる語を。
チーム文化を反映する
口癖・社内の合言葉・季節の挨拶を取り入れると、自然に使われる“定番”に育ちます(例:「いい感じ」「#朝活中」)。
使う場面から逆算する
「いつ使われるか?」を先に決めると設計がぶれません。
日常の承認・軽い合図・小さな感情表現に寄せましょう。
Slackスタンプ運用の工夫とチーム文化づくり
登録して終わりにせず、使われ方を観察して育てるのがコツです。
ルールを軽く設けるだけで、検索性と使用率が安定します。
定番リアクションを3つ決める
「OK」「感謝」「応援」など、誰でも使う基本を最初に整えると、導入初期の利用が広がります。
命名ルールを軽く統一
検索性向上のため、接頭辞でグルーピング(例:感情=emo_、作業=task_、社内ネタ=team_)。
月替わり/季節のスタンプで変化を出す
イベントや季節の挨拶に合わせて1つ追加。マンネリ防止と会話のきっかけづくりに有効です。
ポジティブ絵文字を増やし心理的安全性を育てる
「ありがとう」「助かった」の可視化は、小さな承認の積み重ねにつながります。
「スタンプ管理者」を置く
追加・整理・更新をゆるく担当する人を決めると、一覧が肥大化せず、品質が一定に保てます。
よくある質問(FAQ)
導入時によくつまずくポイントを、公式仕様に沿って簡潔にまとめます。
Q1:スマホから作成・登録できますか?
画像作成は可能です。
登録はブラウザで /customize/emoji にアクセスして行います(アプリからの直接登録は不可)。
Q2:GIFアニメは使えますか?
はい、対応しています(256KB以内)。
動きは控えめなループが実用的です。
Q3:無料プランでも使えますか?
利用できます。追加可否や誰が追加できるかはワークスペースの権限設定に依存します。
参考:権限管理
Q4:削除や変更はどこから?
/customize/emoji で対象絵文字の「編集」または「削除」を実行します。
まとめ:Slackスタンプづくりは、チームへの“プレゼント”
スタンプは、コミュニケーションの温度を設計する小さな仕組みです。
完璧さより「伝わること」を優先し、まずは1つ作ってみましょう。
使われる瞬間から、チームの文化が少しずつ育っていきます。
情報ソース・引用元
本記事で触れた仕様・手順は、以下の公式情報に基づいています。変更の可能性があるため、最新のヘルプをご確認ください。
この記事のまとめ
- Slackスタンプはチームの個性を表すカスタム絵文字
- 推奨サイズは128×128px・透過PNG形式が最適
- アップロードは「カスタマイズ」ページから数クリックで完了
- 見やすさと短いテキストで“使われる”スタンプに
- 定番リアクションや命名ルールで運用をスムーズに
- ポジティブ絵文字がチームの心理的安全性を高める
- スタンプづくりはチーム文化を育てる小さなデザイン
