この記事を読むとわかること
- SlackをMacBookに導入する前に確認すべき3つのポイント
- App Store版と公式サイト版の違いと選び方
- Mac版Slackを快適に使うための設定と注意点
「SlackをMacBookに入れたけれど、思ったより動作が重い」
「App Store版と公式サイト版、どっちを選べばいいの?」
そんな声を、現場でもよく耳にします。
私自身、20年以上Web開発の現場でMacを使いながらSlackを運用してきました。
その中で気づいたのは、「入れる前に少し準備をしておくだけで、使い勝手もトラブルも大きく変わる」ということです。
この記事では、Slack公式情報と実務経験をもとに、MacBookでSlackを快適に使うために押さえておきたい3つの視点を整理しました。
導入前のチェックリストとして、ぜひ参考にしてください。
Slack for Mac のシステム要件を確認する
Slackをインストールする前に、まずはお使いのMacが動作条件を満たしているかを確認しましょう。
公式サイトでは、macOSの対応バージョンやチップ構成など、動作要件が明確に示されています。
対応OSとアーキテクチャを確認
Slack公式によると、2025年時点での推奨環境は以下の通りです。
- 対応OS:macOS 12 Monterey 以降
- 対応CPU:Intel または Apple Silicon(Mシリーズ)
- 配布形式:Universal Build(両アーキテクチャ対応)
参考:Slack公式:System requirements for using Slack
古いmacOSのリスク
古いmacOS(Big Sur以前)では、最新のSlackが動作しない場合があります。
また、Slackのサポートライフサイクルでは、古いOSやアプリ版のサポート終了時期が定期的に更新されます。
「今は動いているから大丈夫」と思っても、サポート外になると更新やバグ修正が受けられません。
業務で使うなら、OSを最新状態に保つことが安定運用の第一歩です。
Apple Silicon対応版の利点
Apple Silicon(M1/M2/M3)搭載のMacでは、SlackのUniversal Buildを使用することで、処理速度とバッテリー効率が向上します。
Intel版から乗り換える際は、公式ダウンロードページから最新ビルドを取得しましょう。
App Store版と公式ダウンロード版、どちらを選ぶか?
Slack for Macには、App Store版と公式サイト版の2種類があります。
どちらを使っても基本機能は同じですが、アップデート方法や管理のしやすさが異なります。
導入目的に合わせて、最適な方を選びましょう。
App Store版:自動更新でメンテナンスが簡単
App Store版のSlackは、macOSの「システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート」から自動更新できます。
個人ユーザーや少人数のチームでは、これが最も手軽な選択です。
ただし、Appleの審査を経るため、最新機能の反映が数日遅れることがあります。
「常に最新機能を試したい」という方には、後述の公式サイト版が向いています。
公式サイト版:最新機能と管理の柔軟性
Slack公式サイト(Slack for Mac ダウンロードページ)から入手できるバージョンは、最も早く更新が反映されます。
Apple Silicon対応のUniversal Buildもこちらで配布されています。
Slack公式ヘルプにも、企業導入時は公式サイト版を推奨する旨が記載されています。
参考:Slack公式:Deploy Slack for macOS
現場での選択傾向
都内SIerでIT運用を担当する佐藤氏(仮名)は次のように語ります。
企業環境では更新の管理が重要です。App Storeの自動更新だと想定外のバージョンアップが発生するため、私たちは公式サイト版をMDMで配布しています。
つまり、App Store版は「個人・軽量運用向け」、公式サイト版は「チーム・管理運用向け」。
使う立場に合わせて選ぶのがポイントです。
Mac版Slackを快適に使うための設定と注意点
Slackを導入したあと、「重い」「通知が多い」と感じた経験はありませんか?
それは初期設定のまま使っていることが原因かもしれません。
ここでは、快適に使うための3つの改善ポイントを紹介します。
① 自動起動とキャッシュを調整する
Mac起動時に自動でSlackが立ち上がる設定をオフにすると、起動が軽くなります。
設定は「システム設定 → 一般 → ログイン項目」から変更可能です。
また、動作が重くなったら「ヘルプ → トラブルシューティング → キャッシュをクリアして再起動」を選びましょう。
不要データを削除することでパフォーマンスが改善します。
② 通知設定を見直す
チャンネル数が多いと通知が増え、CPU負荷が高まります。
Slackの「設定 → 通知」から「メンションのみ通知」を選ぶと、必要な情報だけ受け取れます。
さらに、不要なワークスペースをログアウトしておくと、メモリ消費を抑えられます。
③ バージョンアップを習慣化する
Slackは数週間ごとに更新され、セキュリティ修正や最適化が含まれています。
更新方法は以下の公式ガイドを参照してください。
参考:Slack公式:Update the Slack desktop app
また、OSやアプリのサポート期間は限られています。
最新のサポートライフサイクルはこちらで確認できます。
💬 FAQ(よくある質問)
Q1:SlackをmacOS 11で使えますか?
公式推奨はmacOS 12以上です。
macOS 11でも旧バージョンが動作する場合はありますが、サポート対象外のため非推奨です。
Q2:Slackを再インストールしても設定は残りますか?
はい。Slackはユーザーディレクトリ(~/Library/Application Support/Slack)内に設定を保存します。
再インストールしても、サインインやテーマ設定が保持されることがあります。
Q3:MacBook Airでも問題なく動きますか?
Apple Silicon(Mシリーズ)対応のUniversal Buildを利用すれば、軽快かつ省電力で動作します。
特にMacBook Airではファンレスでも安定して動作します。
4. 【まとめ】MacBookにSlackを入れる前に“3つの視点”を整えよう
Slackの導入は簡単ですが、「導入前の準備」がその後の快適さを決めます。
ポイントをもう一度整理しましょう。
- ✅ システム要件の確認 — 対応OSとアーキテクチャを確認
- ✅ 配布版の選択 — App Store版と公式サイト版の特徴を理解
- ✅ 設定の最適化 — 自動起動・通知・更新の調整で快適に
MacBookでSlackを使うことは、単なるアプリ導入ではなく、日々の仕事を支える環境づくりです。
あせらず、じっくり、諦めず。
今日のひと手間が、明日の仕事を少し楽にしてくれるはずです。
情報ソース・引用元
- Slack公式:System requirements for using Slack
- Slack公式:Deploy Slack for macOS
- Slack公式:Update the Slack desktop app
- Slack公式:Support lifecycle
- Slack公式:Slack for Mac ダウンロードページ
※本記事はSlack公式ドキュメントを参考に執筆しています。仕様変更や機能追加などにより内容が変わる場合があります。最新情報はSlack公式ヘルプセンターをご確認ください。
この記事のまとめ
- SlackをMacBookに入れる前に、対応OSやチップを確認!
- App Store版と公式サイト版の違いを理解して最適な導入を。
- 通知や自動起動の設定で、Slackを軽快に使うコツを紹介。
- 定期的なアップデートで安定稼働とセキュリティを確保。
- Slack公式情報を参照し、常に最新仕様をチェックする習慣を。

